「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6806号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
V2でお客さまの期待に応える
成田公津の杜郵便局(千葉県)
保険担当副部会長 大古清和局長

 年賀はがきの発売から1週間が経過、国民の関心を集めた日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の株式上場は、幸先の良いスタートを切った感だが、業績向上も気になるところである。そうした中、局長と社員が一丸となって営業推進に取り組み、昨年度は念願の全種目達成を果たし、V2を目指している関東支社管内の郵便局を訪ねた。千葉県印旛地区連絡会(香取淳統括局長/四街道鹿渡)の成田公津の杜郵便局(大古清和局長)である。同局のある成田市は関東地方の東部、千葉県の北部中央の下総台地に位置し、千葉県にある四つの業務核都市の一つに指定され、人口は12万強となっている。主な見どころとして、成田国際空港、成田山新勝寺、宗吾霊堂、三里塚御料牧場記念碑などがある。

 JR日暮里駅から京成電鉄に乗り換え、公津の杜駅で下車。駅舎を背に南へ200メートルほど進み、三叉路を左折すると右手前方に成田公津の杜局がある。
 大古局長は、平成2年8月1日付で三里塚局に採用となり、8年6月24日付で父親の後任として成田飯仲局長に就任した。同局は24年7月11日付で新築移転と同時に成田公津の杜局と改称、局長として20年目を迎えた。25年4月からは、保険担当の副部会長の職にある。
 スタッフは局長、課長、主任、一般、期間雇用社員の5人で、利用者は約4000世帯、約1万4000人ぐらいで、1日当たりの窓口来局者は200人を超えかなり多忙である。

 顧客第一主義
 大古局長は「郵便局は140有余年にわたって郵便、貯金、保険の三事業のサービスを担ってきたが、お客さまあっての郵便局で、常に地域や地域の人たちと連携しながら共に発展してきた。また、単にものを提供するだけでなく、お客さまのニーズをしっかりと汲み取り、その期待に応えられるよう努力してきた」と強調する。
 そうした思いで郵便局経営に当たってきたが、社員に対しては「あまり細かいことは言わず、人と人との付き合いを大切にし、自分の動きを通して感じ取ってもらえるようにと努めている」と語った。

 数字にこだわる
 ここ数年、惜しいところで全種目達成を逃していたが、前年度初めて実現させた。まぐれと言われないように本年度も社員と一丸になって取り組んでおり、総体的にはまあまあの状況。毎月のガイドラインを意識しながら、挽回不可能な状況にならないよう常に数字にこだわりを持つよう指導している。
 また、夕礼時には、推進状況を把握するようにし、種目によってはできるだけ早く達成し、少しでも上積みができるように取り組んでいる。最近は貯金や保険の3D作戦は効率が多少悪くなっており、カウンターセールスに工夫を凝らしたり、心を込めた接遇に努め、帰るときには気分よく帰ってもらえるように対応している。

 社員育成に力
 来局者は高齢者が中心だが、局の近くには4棟の高層マンション(1300世帯)が建っており、30~40代のお客さまも相応に来局する。エリア局はカウンターセールスがすべてであり、お客さまと対応する際の心構えや話法を勉強し合い、郵便局に対する信用や温か味などをしっかり感じ取ってもらえるように指導している。
 また、業務終了後の夕礼時に、時折、郵便局の使命や役割、当面の課題、局長の思いなどを話し、バランス感覚の良い社員づくりに努めている。業務知識以外については、自己啓発を優先させ、全社員がお客さまとの会話に支障が出ないように指導しており、時にはOJTの一環としてロープレなども行っている。

 地域活動に尽力
 地域との連携には日ごろから取り組んでいるが、最近は学校との関わりが薄れてきたきらいがあり、時間を見つけて足を運びたいと考えている。10月には、公津の杜駅前ロータリーで開催されている「フェスタ」がメーンイベントで、多くの模擬店を出店したり、中学校のブラスバンドの演奏会が行われたりして1万5000人の人出があった。大古局長は、スタッフの一員として役割を果たしている。
 今後は、かつて行っていた各種作品展をお客さまルームの掲示スペースを活用して実施できるように努めるとともに、無理なく行える活動を模索してみたいと意気込みを見せている。


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