「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6794号

【主な記事】

楽しみながら全員営業で成果
石川県加賀南部連絡会
小松西部会長
北野泰右部会長
小松今江局長

 北野局長は平成19年、4代目の小松今江局長に就任。それまで郵政の渉外社員として勤めてきた。「地域密着型の郵便局を目指し、地域のお客さまに馴染んでいた父親の局長像をイメージすると、自分のようなものが局長になっていいのか」という思いもあったという。
 就任時は民営・分社化の始まりで「民間になると赤字は許されず、儲けなくてはならない。ただ、地域のお客さまは高齢者が多く、営業ばかり押し付けると来局者の減少が予想された」。お客さま離れを防ぐには「どうしても地域の人たちが気楽に立ち寄り、世間話ができるコミュ二ティーとしての郵便局づくりをしよう」と考えた。
 26年に小松西部会長に就任し、全員が楽しく仕事ができることを目指した。「営業が重要な時代となったこともあり、部会を3チームに編成、さらに絆を深めるため社員同士で仕事だけではなく家族の悩みなどを話し、みんなで考え、みんなで取り組もう」と呼びかけた。
 営業の中心となるのは保険の強化として昨年度、自主研のかんぽアカデミーのほか、はなぶさ門(連絡会の施策=部会から7人)を設け、座学と同行指導などによって社員一人ひとりに応じたスキルアップを図った。
 こうした社員育成が全員の底上げにつながり、保険では1人当たりの平均実績額は全国的にもトップクラスとなり、総合営業でも本社表彰に輝いた。「みんなで楽しみながら、みんなで頑張れば結果は自ずとついてくる」との北野部会長の方針が実った。
 部会のアドバイザー的な役割を担っている村本吉広レク担当局長(小松大川)は「当部会は全社員30人の少人数の部会であり、北野部会長の強いリーダーシップによってさらに絆を深め、全員が笑顔で楽しみながら、みんなで営業に取り組む意識が浸透しつつある」と言う。本年度“全員が燃えよう小松西部会”をキャッチフレーズに、一人ひとりが主役として楽しみながら営業に取り組んでいる。

  全員が燃える!
■レク担当=村本吉広担当局長(小松大川)
▽局長経験が一番長いので部会長のアドバイザー的な役割を担っている▽営業中心の時代となって社員間がぎくしゃくしている。その融和を図るためのレクを企画する▽部会は社員30人と小さな部会で、横とのつながりも強い。笑顔で楽しみながら営業を展開するには、一丸となって取り組む強いリーダーシップが必要となろう。
▽部会は3チーム(4局・3局・4局)に編成し、チーム内では各局のいろいろな仕事や家族の悩みを出して話し合っている。社員育成にもつながっている▽“全員が燃えよう小松西部会”と絆が一層強まっている。

  連年、全局全完
■保険担当=西沢悦子副部会長(小松浮柳)、福光有子営業推進リーダー(御幸局課長代理)、北村美和子業務推進リーダー(小松八幡町局主任)
▽昨年度は150.56%と好調に推進し、管内で3位と一昨年より顕著な伸びとなった。連年、目標達成と全局全完を達成▽要因は社員育成で全員対象の自主研、かんぽアカデミーの充実(月1回)とはなぶさ門への選抜。もう少し伸びると部会の実績も上がると期待できる7人の社員を選抜し、はなぶさ門下生として座学と同行指導を行い、きめ細かなスキルアップを図った。
▽本年度は2期生を募集して座学と同行指導によって実績向上を図っている▽対象外の社員は支社の研修によってスキルを習得した▽局長を除く社員は19人、その全員が何らかの形でスキルアップを図ったことが、一昨年度より大きく飛躍した要因▽11局あるが社員が少なく、社員1人平均の実績額では全国的にも高く、注目されている。
▽昨年度は全体的な底上げにつながった▽販売占有率は保障性の高い商品が高い▽課長代理を集め、部会長から町中の部会が地方の部会よりも実績が低いのはおかしいと話し、意欲向上を図った。
▽保険で数字を上げると他の営業にも影響を与えるので、自ら進んで保険営業をやる意識を持ってほしいと呼びかけた▽年度末ぎりぎりまで保険の実績を上げようと取り組んでいるため、例年スタートダッシュは厳しい状況。本年度は5月から徐々に上がってきている。
■福光営業推進リーダー
▽効果を上げたのは、かんぽアカデミーとはなぶさ門。7人のはなぶさ門下生のスキルアップを図った▽昨年度のはなぶさ門下生は1期生となり、本年度は2期生を募ってスキルアップを図る。これが全体の実績向上につながる。本年度は昨年度よりもさらに実績向上すると期待している。
▽やらせ感を持って取り組まないように「みんなで汗をかいて頑張ろう」と訴えている。
▽昨年度、加賀南部地区連絡会(窓口局)は154%の推進率。「1年間本当にお疲れさまでした、保険に付き合ってもらいありがとうございました。自己目標は達成できましたか。完全燃焼はできましたか。皆さんが最後まで走りぬいた結果、連絡会全体で154%を達成できました。本当に素晴らしいことです。皆さんの力に支えられ、ようやく1年終えて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とのコメントを各局に送信した。

  日別の時間管理を徹底
■貯金担当=奥村久則副部会長(小松八幡町)、南出晴江営業推進リーダー(安宅局主任)、原田睦子業務推進リーダー(小松今江局主任)
▽昨年度、総貯金純増は129.81%と順調だった▽日々、ルーチンサイクルに徹して取り組むことが大事。VIPシステム、5次システムからデータを検索し、抽出して電話をかけたり、訪問したりして実績を上げるしかない▽1週間のうち約1時間は各局で局周活動を実践している。局周活動のモデル部会になっている。
▽各局では、それぞれDM発送、電話をするなど役割分担して取り組んでいる▽将来、データが不足することは分かっている。今からでもデータをあてにしない方法の一つ、各局で以前に効果を上げたマイタウン活動に取り組んでいる。
■南出営業推進リーダー
▽効果を上げたのは正午と夕方を締め切りとし、各局から報告してもらった日別の時間管理。午前中の状況から発奮して午後から取り組んだのが効果的だった▽リーダー便りはメールとFAXで送った。とにかく、忙しい中で見てもらえるように簡単、明瞭に書くよう工夫した。
▽本年度はスタートダッシュが厳しかったので、7月、貯金に力を入れ推進を上げた▽8月3日から年金金利優遇キャンペーンが始まった。「このCPは8月期(1か月間)のみの期間の短いCPですので、VIPの各種テンプレートを活用し、通常貯金の高額残高保有のお客さまはもちろん、残高の少ない方にも他行資金の獲得を狙ったアプローチで全てのお客さまに声かけしましょう」とガイドラインを示したリーダー便りを各局へ送信した。

  かもめ~るで詐欺防止
■郵便・物販担当=河東清副部会長(安宅)、森田美穂営業推進リーダー(小松大文字局主任)、中谷伊名子業務推進リーダー(小松長田局課長代理)
▽昨年度、郵便収入は106.51%、物販は107.43%、ゆうパックの一体営業は154.86%と好調で、一体営業による郵便収入も128.095%と好調だった。
▽本年度はオレオレ詐欺が多いところから、警察署とタイアップしてかもめ~るを使い注意喚起をすることにした。部会は6000枚を確保した。トータルでは小松市内2万世帯に配達。
▽物販では新幹線開業に伴い、金沢カレーが全国に知られた。小松市の地域振興を兼ねて、アルバ熟成カレーを郵便局のネットワークを使って販売している。7月13日から始め、すでに100個以上の売れ行きと好評▽小松局との関係はかなり良好で、本年度も一体営業による成果が期待されている▽かもめ~ると年賀葉書と一体営業の3本柱に力を入れていく。
■森田営業推進リーダー
▽一体営業の取り組みでは、社員が窓口で情報収集を行っているのが効果を上げた。本年度は特に、ゆうパックのシェア拡大を図ることにしている▽アルバ熟成カレーは好評で、全員で取り組もうと呼びかけている▽物販は非正規社員が販売力を発揮している。
▽物販の売りやすい窓口を作ろうと各局でも工夫。今、窓口コンテストを行っているが非常に好評だ▽どういう風にレイアウトすれば来局者の関心を集めるかを心がけている。販売商品が多いので今、何を勧めているのかがはっきり分かるレイアウトが大事▽カボスジュースはよく売れている。試飲してもらい、販売へつなげているのがコツだろう。
【効果を上げたチームでビンゴ(お年玉GET大作戦)の施策】
■福光営業推進リーダー、南出営業推進リーダー、森田営業推進リーダー
▽昨年11月1日から12月31日まで、長沖(ズワイガニの甲羅上げ)は1人2個、年賀は100%、みかんは1人3個、11月期1か月純新規7%、12月1か月純新規10%、契約件数11月・12月2人局2件、3人局3件など9項目の商品についてチーム対抗(部会では3チーム編成)でビンゴを競った▽ビンゴになると商品を出すので、チーム対抗他だから局には迷惑をかけられないと各局が非常に奮起した。大いに盛り上がり、各チームの結束に大きく貢献した。


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