「通信文化新報」特集記事詳細

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第6780号

【主な記事】

「信越会館」落成祝賀会
会員の“心の拠り所”“団結の証”

 信越地方郵便局長会(青木進会長)、信越郵便局長協会が進めてきた「信越会館」の移転・新築に伴う落成祝賀会が5月17日、多くの来賓を招いてメルパルク長野で開かれた。新会館(〒380―0921 長野市栗田948―1)は長野駅東口から徒歩5分の好立地、信越地方郵便局長会の新たな活動拠点として期待されている。
 初期の木造による信越会館は昭和25年11月に着工、翌26年2月に完成、35年、40年に増築された。旧会館は47年11月に工事開始、48年7月に落成、平成3年に増築された。
 移転・新築となった新会館は25年に用地を確保、26年9月に工事を開始し、今年3月に完成。4月5日から事務局業務を開始している。敷地面積693平方メートル、建築面積529.22平方メートル、延床面積1433.81平方メートルで3階建て。
 1階は長野七瀬郵便局、駐車場(12台)、駐輪場。2階は信越地方郵便局長会、信越郵便局長協会の事務室、理事室、会議室、会長室。また、日本郵便オフィスサポート信越出張所が入る。3階は信越郵政人連盟、通信文化協会信越地方本部、郵政福祉信越地方本部、簡易保険加入者協会信越地方本部、郵政政策研究会信越地方本部が入居する。屋上には太陽光発電のパネルが設置されている。
 落成祝賀会は約150人が出席し田原幸雄専務理事が司会、塩澤房人副会長(伊賀良)が「善光寺の御開帳の年に落成したことは喜ばしい」と開会の辞を述べた。
 青木会長が「信越会館は会員の心の拠り所、団結の証。多くの皆さまの協力で新会館が建設できた。最新のIT技術、クリーンエネルギーの推進にも一役を担う」と感謝の言葉を述べた。
 後藤茂之衆議院議員(自民党長野県連会長)が「団結の新しい象徴となることを期待。郵政をめぐり法制度の問題が議論となっている。ゆうちょ銀行、かんぽ生命の限度額の引上げ、経営健全化への体制整備のため心を一つに取り組んでいきたい。地域コミュニティの核として地方創生に共に知恵を出していこう」と祝辞。
 長野市の加藤久雄市長は「新会館は情報交換の素晴らしい拠点になると思う。引き続き行政への協力を願う」とあいさつした。
 宮下一郎衆議院議員(財務副大臣)は「上場へ着実に準備を進めている。株式は国民の財産で、高く売るには郵政事業全体が発展することだ。限度額の問題も他の地域金融機関と連携する新たなビジネスモデルが期待される」と述べた。
 小坂憲次参議院議員は「自民党は特命委員会を設置、上場へ向けて郵政事業の在り方を検討している。地域金融機関と連携、国民のためのサービスを展開することでウィンウィンの関係になれる。国民のために、上場を成功させることが何よりも重要」と語った。
 若林健太参議院議員は「郵政事業が新時代へ旅立とうとしている今、新会館の建設で信越地方会がさらに発展することを祈念」、小松裕衆議院議員は「新会館が地方創生の拠点となり、地域の絆をさらに深めることを願う」と期待を込め、長野県議会を代表し小島康晴副議長が「郵便局の安心できるサービスは県民の日々の暮らしに欠くことができない。これからも地域に溶け込み、あまねく幸せを届け、地域社会の発展に力添えを」と祝いの言葉。
 柘植芳文参議院議員が「限度額はゆうちょ銀行のビジネスモデルの問題だけではなく、現場の営業の幅を狭め、お客さまに迷惑をかけている。お客さまからも何としても上げてほしいとの切実な声が上がっており、自民党の政権公約にも盛り込まれた。安倍晋三総理総裁は公約したことは守り実現していくと再三言及しており、その言葉を信じている」と限度額引上げに引き続き力を尽くす決意を述べた。
 全特の大澤誠会長が「郵便局の使命は利益を上げ、しっかりとした経営をすることだろう。その前に2万4000の郵便局が地域に根付き産業を活発にして、その結果として利益を出すことが郵便局の役割。これからも地域のための郵便局として様々な発信をすることが重要」と強調した。
 全特の田中弘邦顧問(上越商工会議所会頭)は「昭和25年に着工した初期の会館から関わってきた。局長会の発展には拠点が必要と建設が始まった。戦後間もない局長会が苦しい時代から、会館は今日までの歩みを見つめてきた。局長会の歴史の中に生きてきた中核施設。局長会存続のシンボルとも言え、新会館の落成は感無量。関係の皆さまに深く感謝」と感慨深く語った。
 新会館の土地提供者の塩瀬利雄さん(所用で欠席)、旧会館の土地を引き受けた栗田病院の倉石和明院長、設計・監理のニッテイ建築設計の海老沼一夫社長、施工の守屋商会の伊藤隆三社長に、青木会長から感謝状と記念品が贈られた。
 レタックスの披露に続き鏡開き。信越支社の川野陽一支社長が「サービスを通じて、さらに地域に愛される郵便局にしていこう」と乾杯の発声。長野市無形文化財の善光寺木遣り保存会のアトラクションもあって新会館の落成を祝った。
 全特の二村英男専務理事が「全特の歴史の中で良き伝統を持っている信越、ますます全特を引っ張っていただくことを期待」と中締め、須貝俊一副会長(岩船)が閉会の辞を述べた。



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