「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6777・6778合併号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
売ることよりお客さまを知ること
小田原成田郵便局(神奈川県)
貯金担当副部会長●金井英彦局長

 平成26年度も余すところ2週間、全種目達成を目指し、局長と社員が一丸となって営業推進に取り組み、V3を目指していた南関東支社管内の郵便局を訪ねた。神奈川県西部地区連絡会(石井優統括局長/曾我)の小田原成田局(金井英彦局長・現在は小田原栄町局長)である。小田原市は、神奈川県の南西端に位置し、南は相模湾に面している。一時、首都圏のベッドタウン化したが、人口が減少し、現在は20万人を切っている。
 戦国時代は後北条氏の城下町として栄え、北条早雲から氏直まで5代の隆盛を陰で支えたという風魔忍者の里でもある。小田原ちょうちん、かまぼこ、梅などが特産品。

 JR東海道線の鴨宮駅で下車し、県道718号線を北進し、県道755号線に入る。さらに小田原厚木道路をくぐり、道なりに200メートルほど直進すると、左前方に小田原成田局が見えてきた。
 金井局長は、平成9年4月1日付で伊勢原東大竹局に採用となり、数局転勤後、平塚紅谷局の担当課長を経て、23年4月1日付で小田原成田町局長に就任して4年目、25年12月から貯金担当の副部会長の職にある。
 局長、課長代理、主任2人、期間雇用社員の5人。利用は約2000世帯、約5000人で、1日当たり150人前後である。

 日別管理を徹底
 「与えられた目標は絶対に全種目達成するんだという強い思いで、社員と共に営業推進に取り組んでいる」と実績に裏打ちされた自信がうかがわれる。
 金井局長は「数字に追われると、どうしても郵便局サイドの理由で仕事をしてしまうきらいがある。それを避けるためにも、日々の仕事は多少厳しくなるが、お客さまのお役に立てるように仕事をしていくなど、社員のコンセンサスも得ながら一丸となって取り組んでいる」と強調する。
 そのためには事業別に日別管理をしっかり行い、朝礼(必要に応じては夕礼)を通じて全員が共通認識を持ち、全種目達成に向けて日々汗を流している。

 「原点回帰」をモットーに
 平成24年2月ごろ、南関東支社のバックアップを受け、営業に関して「原点回帰」を目指す活動として、神奈川県下8連絡会の代表8人の局長がプロジェクトチームをつくり、連絡会長や部会長のアドバイスを受けながら、3年間にわたって実践、検証、会議を重ね、各局の営業推進に役立てている。金井局長はそのPTの一人であり、自局の営業推進にも活用している。内容としては▽売ることより、お客さまを知ること▽営業数字でなく、お客さまを増やすことが大切▽お客さまとの人間関係づくりが大切▽「窓口メモ」の活用などが柱となっており、南関東支社管内はもとより全国に広めたいと思っている。

 ミーティングの充実
 窓口が開くと、手空き時間はほとんどないことから、朝のミーティングを大事にしている。
 各担当が輪番で司会を務め、推進状況や当日やるべきことを全員に周知するとともに、情報の共有化を図り、カウンターでの声かけを積極手に行い、効果的、効率的な推進が図れるようにしている。
 万一遅れが出た場合には、業務終了後に対策会議を行い、少しでも早く挽回できるように努めている。

 力を入れる社員育成
 セールスリーダーや他局研修など、社員の活躍場を創出することに力を入れている。
 また、郵便局の使命や役割をはじめ、会社や自分の将来を考えて働く意義などを考えさせるとともに、局長としての考え方を話し、やる気があり、バランス感覚の良い社員づくりに努めている。
 また、カウンターセールスが目標達成の決め手になることから、第一線にいる社員の対応が、郵便局に対する信用度や温か味などについて影響することを指導している。
 このほか、平素から社員の育成に力を入れており、自己啓発による知識の吸収はもとより、時にはロープレなども行って、全社員がお客さまとレベルの高い会話ができるように指導している。

 幅広い地域活動の実施
 地域やお客さまとの関わりを大事にしている金井局長は、社員を巻き込み、日ごろから無理なくできる地域活動に努めており、子どもから一般の人たちを対象に、次のような活動に取り組んでいる。▽手紙の書き方教室や郵便区分機見学の実施(ぽすくまの登場で子どもたちは大喜び)▽地元の小学1年生の絵手紙をお客さまルームの掲示板に掲出(子どもと親御さんが記念撮影)▽地元の「尊徳マラソン大会」に郵便局のTシャツを着て社員と共に参加▽自治会活動(夏祭り、清掃活動、賀詞交歓会など)に参加している。


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