「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6777・6778合併号

【主な記事】

地道な積み重ねで大きな成果
大阪府豊能連絡会 豊中東部会
髙野和巳部会長
豊中上野東局長

 豊中上野東郵便局の髙野和巳局長は新年度、大阪府豊能地区連絡会(中井英之統括局長/豊中本町)豊中東部会長に就任した。それまで4年間、保険担当の副部会長だった。前年度、保険営業では135%と連絡会で一番の推進率だった。特筆されるのは、部会の目標達成後も最後まで全員一丸となって実績を伸ばしたことだ。営業では毎日、コツコツと地道に取り組むことを訴えており、自主研などによって社員一人ひとりの数字への意識が高いことが要因に挙げられる。新年度は和を基本に、全員が協力して部会づくりにまい進する。

 髙野局長は平成19年に社員から局長に就任した。当初は局の運営を考えるゆとりがなく、事故がなかったが仕事をコツコツ地道にこなしていくことが重要だと取り組んできた。
 社員には「商売しているという気持ちで接客すること、特に22年に保険担当の副部会長に就任してからは、経験を積んで距離感を知ることが非常に大切だ」と話した。「最初は良い郵便局だなとの印象を与え、また来局してもらえるようにする。そして、多くの会話を交わし仲良くなってから声をかけ喜んで商品を買ってもらうことが上手に商売するコツで、コツコツと毎日、地道に自分の役割を果たしてもらいたい」と訴えた。
 26年度は保険の副部会長として、臨局しては保険を頼むと呼びかけ、また、個人の成績をメールで送ったりして、数字の意識を持ってもらった結果、保険は135%の推進率を上げ、連絡会では一番となった。3月31日に100%目標を達成した局もあり、部会目標達成後も最後まで全員が一丸となって保険に取り組んだことを高く評価している。
 27年に豊中東部会長に就任した。前部会長の豊中東豊中局長の大江文和豊能地区会理事は「規模の大小はあるが、9局中7局が社員から局長に就任した。各局長の協調性は抜群に良い」と指摘する。髙野部会長は「和を基本に、郵便、貯金、保険の仕事に地道に毎日、コツコツと取り組み、みんなで協力して部会づくりにまい進しよう」と呼びかけている。
 出発式で全員が唱和した豊中東部会の歌「明日があるさ」。
 ♪明日があるさ 明日がある 東部会はきっとやる 郵便 物販 貯金保険 みんなでがんばろう 目標ある また増えてる それでもやるさ
 ♪みんながいるさ みんないる 部会の仲間がいつもいる つらいときも 苦しいときも 乗り越えられるだろう 東はやる 東はやる 東なら~で~き~る~さ
【大江文和大阪府豊能地区局長会理事(豊中東豊中)の話】
 得意分野を伸ばす
▽千里中央駅前局は社員が多く、規模の大小があるが、協調性が良い。社員から局長に就任した局が9局のうち7局で、伝統的に和を大事にしている▽千里中央駅前局を中心に東西南北の4局がある。集客力は千里中央駅前局が一番で、周りの局は営業をするのが厳しい状況▽局に応じて営業には得意分野があり、それを伸ばすことが望ましい▽部会の課題は社員育成。連絡会にも新人社員が多く採用されている。向上心に燃え、やる気のある社員を育成することが重要になる。

年度末まで一丸で推進
【保険担当―寺西円副部会長(豊中上新田)、松下典子営業推進リーダー(千里中央駅前局主任)、近江研一営業サブリーダー・業務推進リーダー(豊中新千里西局主任)】
〈寺西副部会長〉
▽前年度の推進率は135%。支社の目標達成のため3月末までに133.9%を目指すことを宣言したが、それを上回り、連絡会ではトップだった▽原動力となったのは新学資で約3割を占めた▽毎日、コツコツと声をかけ、全員が3月31日まで懸命に取り組んだことが大きい。その結果、同日で目標を達成した局もあった▽千里中央駅前局でライフプラン相談会を開催したのが効果を上げた。集客のため当日、チラシを配って呼びかけた。お楽しみ会や抽選会などイベントを行うことをPRしたのが効果的だった。
▽新年度は社員一人当たり、月間3万5000以上の実績を目指す。10か月間で35万円以上を挙げ、1月までに部会目標100%を目指すことにしている▽自主研の効果も大きい。月1回開催していたが、12月からは月2回行い、参加者は平均約30人と多く、スキルの向上を図ったことが貢献した。
〈松下営業推進リーダー〉
▽相続税の関心は高く、「相続税が改正されたことをご存知ですか」と声をかけたのが効果を上げた。相続税の改正は自主研で勉強した。特に年配者の多くが関心を示した
▽前年度は新学資に力を入れたが、新年度は終身保険にも力を入れたい▽声かけはチラシを使って「100万円をためませんか」。「万一の保障もついています」と話す。「ただ、養老だと保障が切れてしまいます」と話して、病気になった経験談から一生涯保障の必要性をアピールする。そして、一つは終身保険に入っている方が良いことを話している。勧奨を養老から終身へと切り替えていく方法である。
▽最初は保険のセールスをしていると思わせないで、自分の家族のことなどを話し、距離感をなくすように心がけている▽毎日、コツコツと声をかけていくことが大事▽株のこともよく聞かれるので、いろいろな面の勉強をするのが必要。また、それが郵便局の信頼につながると思っている。
【貯金担当―西岡浩美副部会長(豊中新千里北)、林恵利香営業推進リーダー(豊中新千里南局主任)、松枝恵理業務推進リーダー(豊中上野東局主任)】
〈西岡副部会長〉
▽前年度、初めは純新規に力を入れた。夏頃から純増に重きを置いたが、なかなか切り替えが難しく、純増は目標達成したが、純新規は最後まで目標を達成できなかった。二つ追うのが厳しかった▽毎日、純増プラスを念頭に置いて取り組むようにと訴えた。そして、定定の状況をFAXで送信してもらい、それをフィードバックした。その時、上がった局には取り組み施策を聞いて情報を伝えるようにした。これが刺激となったと見ている。
▽新年度はニューマネーの確保を呼びかけている。キャンペーンごとにポスティングを行うことが大事と話している▽五次システムやVIPシステムを検索して、DMを出して電話をし、ポスティングや訪問を行っている。こうした活動を毎日、コツコツと行うことが大事であり、気を抜かないで取り組んでもらいたいと訴えている。
〈林営業推進リーダー〉
▽昨年度、効果を上げたのは米のプレゼント・キャンペーンで、リピーターに電話した▽特に電話することが大切。留守電が多くなかなか厳しいが、1日通電10件以上は話ができるように心がけた▽電話では、あいさつから明るい声で入るようにしている。そして、キャンペーンが始まるので、ぜひ来局してほしいこと、来局した際には、必ず自分を呼んでくれるように話すことが大事だ。

お手軽年賀葉書 好調な売れ行き
【郵便・物販担当―山根淳志副部会長(豊中新千里西)、野沢美保営業推進リーダー(千里中央駅前局)、清尾健太営業サブリーダー(豊中新千里北局)、中野雄治業務推進リーダー(豊中熊野局主任)】
〈山根副部会長〉
▽前年度は郵便業務収入が未達成だった。物販は達成できた▽要因は利用者の減少で、事業所が少ないので厳しい▽毎日の星取表。1日の目標を1局5万円ぐらいとしたが、局によって決めてもらった。千里中央駅前局は50万円ぐらいと多かった。月で何勝何敗と、各局で取り組んだ。数字の意識を社員に持ってもらうことが目的だが、効果的だった▽新年度は各局が1日に必要な数字を意識して取り組んでほしいと訴えている。
〈野沢営業推進リーダー〉
▽千里中央駅前局(1日の利用者は約1000人)の前に臨時出張所を出し、年賀葉書を販売し効果を上げた▽前年度、千里中央駅前局は「お手軽年賀葉書」が非常に好調な売れ行きで、近畿管内のエリアマネジメント局でトップだった。
▽定形外の利用者には、ゆうパックを勧めている▽物販では、各局で売れ行きの良い商品は異なるが、全体的に梅干しが好調。「家で漬けているのと味比べしてください」と勧めている▽リピーターに電話することが第1で、千里中央駅前局の場合には一見の人が多いので、リピーターになってもらえるように心がけている。


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