「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6763号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
局長の指導力と社員の頑張りでV2目指す
豊島千川一郵便局(東京都豊島区) 渡部政則局長

 職場環境を改善し、局長と社員が一丸となって営業推進に取り組んだ結果、平成25年度に全種目達成を果たした東京支社管内の郵便局を訪ねた。東京都西北部地区連絡会(井口茂樹統括局長/練馬関町)の豊島千川一局(渡部政則局長)である。同局がある豊島区は、東京23区の西北部に位置し、池袋を中心とする副都心を擁し、高級住宅地の目白や“おばあちゃんの原宿”として知られる巣鴨などがあるが、局周辺は住宅街となっている。立教大学、学習院大学、大正大学、帝京平成大学などがあり、サンシャイン60などの高層ビルも建つ。

 JR山手線・池袋駅から東京メトロ有楽町線に乗り換え、千川駅で下車。住宅街を東北方向へ250メートルほど直進、信号機のある交差点を左折し約50メートル進むと十字路右手奥に豊島千川一局が見えてきた。
 渡部局長は、昭和57年7月4日付で日本橋局に採用となり、数局異動後、豊島高松局の担当課長を経て、平成22年4月1日付で豊島千川一局長に就任、5年目を迎えている。
 スタッフは局長、課長代理、主任、期間雇用社員の4人で、同局を利用するのは約2000世帯、5500人ぐらいで、1日当たりの窓口来局者は100人前後となっている。
 25年度は本社表彰で特別表彰を受賞、26年度も局長の指導力と社員の頑張りによりV2を目指している。

 職場環境を一新

 渡部局長によると、局長就任後はしばらくの間、営業推進は全般的にもう一歩の状況であったという。また、25年4月に定員1人が減員となり、課長代理が転出したことを機に、お客さまルームを一新することにした。
 椅子、筆記台、エアコンを新しいものに交換する一方、印刷物が多数貼ってあったアレンジャーや不要の鉄庫を撤去、事務室内とお客さまルームを徹底的に整理・整頓し、美化にも配慮した。
 その結果、見栄えが良くなり、機能的にも改善を図ることができ、お客さまの評判も上々で、エネルギーを営業推進に集中させることができたそうだ。

 顧客第一主義に徹して

 同局を選び来局してくれたことに感謝するとともに、お客さまに気分良く郵便局を利用してもらえるよう笑顔で心を込めたあいさつの励行に心がけている。
 お客さまを呼ぶ場合も、できるだけ名前で呼ぶように努める一方、常にお客さまの立場に立ち、会話を通して何を求めているのかニーズの把握にも努め、いくつかの提案をすることにしている。
 話の切り口も、できるだけ幅広く持つことが大事で、各自が自己啓発しながら身に着くように努めている。また、お客さまが何らかの満足感を持って帰ってもらえるよう取り組んでいる。

 バランス良い営業推進を

 厳しい事業現況下、増収増益を目指している。営業推進に当たっては、社員を巻き込み、できるだけバランスの良い営業推進を図り、まずは早期目標達成を目指している。
 具体的には、支社から示されたガイドラインに遅れないように努め、達成した後も気をゆるめることなく、最後まで数字を追い求め上積みするように励んでいる。
 推進に遅れが見られるようなときにはミーティングで簡単に打ち合わせを行い、すぐに取り組み施策を決め、その日からできるだけ早く挽回できるよう全員で取り組むことにしている。

 社員の育成に力点

 少人数でお客さま対応をしていることから、できるだけ待たせないように努めている。しかし性格や得手不得手もあり、共助共援の意識を強くし、バランス感覚の良い人材育成に配慮している。
 時折、話し合いをしたり、コミュニケーションを行い風通し良くし、情報の共有化を図れるよう指導している。
 特に力を入れていることは、いかに伸び伸びとした営業活動ができる環境をつくるかであり、社員の意見も聞きながら実現と維持に努めている。
 このほか、「数字にこだわる」「やってみなはれ!」の考え方も話している。

 ミーティングを充実

 朝のミーティングは日々行っており、当日の周知事項と前日の推進状況を確認するとともに、当日の目標を課長代理が周知している。
 この結果、全社員が共通の認識を持ち、同一行動をすることにより効果的な営業推進が図れるようにしており、必要に応じ局長がコメントしている。
 また、毎月開催される部会戦略会議の翌日に自局の販売会議を実施。前月の取り組みの成果・反省を行い、当月の重点取り組みを全員で確認している。

 積極的に地域活動を

 現在は、あまり活動ができていないので、今後は地域との関わりを大切にし、行事などにも積極的に参加、社員も巻き込んで地域密着の郵便局づくりに努めていきたい。


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