「通信文化新報」特集記事詳細

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第6763号

【主な記事】

局長・社員が一体となり部会営業で成果
兵庫県摂丹連絡会 川西南部会長 黒山敦也川西久代局長

 兵庫県摂丹地区連絡会(新谷隆博統括局長・近畿地方会長/三田福島)川西南部会の黒山敦也部会長(川西久代)は、情報紙の発行やアカデミー(部会表彰式)の部会施策によって局長と社員が縦の関係から横の関係を強め、一体感と仲間づくりとともに褒める文化で働き甲斐ある職場を目指した。この結果、局よりも部会への意識が強まり、昨年度営業の総合では近畿支社最高優績旗争奪戦Iグループでトップに輝いた。本年度営業でも第1四半期、第2四半期でトップの成績となっている。モチベーションを上げるため、単局・個人を責めずに全社員が楽しんで営業に取り組む方針が功を奏している。黒山部会長は、部会モットーの「明るく楽しく、お客さまを大事にした『ファン度アップ←』の取り組み」が実践できている証拠と見て全社員の頑張りを労う。“日本一の部会”を目指し、更なる飛躍に向けまい進している。

 郵便局に勤めていた黒山敦也局長は平成9年、父の後を継ぎ川西久代局長に就任“日本一お客さまに愛される郵便局”を目指した。「局長です」とあいさつした時、お客さまから「へえー」と驚かれるような局長になりたいという。 
 局長と社員については、縦の関係ではなく横の関係を重視する。25年に部会長に就任してからも、和気あいあいの雰囲気を大事にしてきた。部会内の様々な出来事の情報を共有し、部会の動きを全員が知り一体感を出すとともに、伝える力をつけてもらおうと情報紙「MINAMI TIMES」を随時発行してきた。例えば、推奨式や自主研の模様を出席できない社員に知らせるなど情報の共有化を図った。情報紙は現在、5人ほどの局長で作っている。
 楽しく働ける職場をつくるため、仲間づくりと褒める文化で働き甲斐を高める効果を上げているのが「MINAMIアカデミー」。これは1年間を振り返り、部会を支えてくれた社員全員への感謝と顕著な活躍をした社員を表彰するもので、局長が裏方に回る。全社員を招待し、非日常の盛装で、まるで結婚式にでも出るような服装で出席するという。
 賞は11分野に分け、営業面だけでなく様々な分野で活躍した社員を表彰する。食事しながらプレゼンターが受賞者の名前を読み上げていく。例えば、CS賞はお客さまサービスが優秀な社員、新人賞は川西南部会内局に配属になり3年未満の社員から選ばれる。特に「きんたくん賞」は部会に貢献した社員を社員が選び受賞者はとても感動するそうだ。
 部会のモットーは、前年度に引き続き「ファン度アップ←」。個人の資質を高め、一人でも多くのファン(お客さま)を作りリピーターを増やす、また個人とチームの営業力を高めるとともに、お客さまに投資(ファンド=商品購入などを意味)してもらうよう個人の信頼度や郵便局のブランド力を高める。そして、MINAMIらしく楽しもう(ファン)となっている。

  効果を上げた情報紙とアカデミー

 こうした一体感を表す情報紙や社員の働き甲斐を高めたアカデミーによる効果は抜群で、部会に対する社員の意識が徐々に変わり、局よりも部会への意識が強くなっている。この結果、ほとんどの社員が楽しく営業に取り組んでおり、部会営業にも好影響を与えている。昨年度営業は、総合で近畿支社最高優績旗争奪戦Iグループでは管内トップの成績だった。本年度は第1四半期、第2四半期でトップである。
 福井康雄・川西加茂二局長によると、営業ではモチベーションを上げるため単局・個人を責めないことにより100%に到達すると推進が止まってしまう傾向にあったが、今では100%を超えるようになったという。特に、保険営業では既に目標は達成したが、全員が達成後の推進を更に伸ばそうと取り組んでおり大いに期待される。
【福井康雄ES推進担当局長(川西加茂二)が語る部会の特徴】▽部会の仕事には期間雇用社員を含め全員が何らかの形で絡んでいる▽局長・社員だけでやるということはない。縦の関係ではなく、全て平等という横の関係で部会の仕事に携わっている▽単局・個人を叱ることはない。部会長は局長を、局長は社員をもてなしている。イベントも多く、局長と社員が十分にコミュニケーションを図り、互いの能力の可能性を広げるようにしている▽プロジェクトチームに期間雇用社員も積極的に参加しているのが大きい。
【佐藤剛史・保険担当副部会長(川西小戸二〔おべに〕)、岡本佳親・保険営業推進リーダー(川西清和台局主任)、佐藤副部会長の話】▽昨年度と比べ3日遅く、11月30日に目標を達成した。本年度は高実績の社員が異動、達成がもっと遅くなると見込んでいたので高評価している。要因として新学資が好調だったことと全社員の頑張りがある▽「保険できたよ」メールで情報の共有化が図れたことが大きい。例えば、川西小戸二局では年金受給世代に向けて養老保険のお知らせをイーゼルに出したところ興味を持ってもらい、簡単な説明で成約につながった▽自主研の成果がある。少人数制のグループに分け自主研を行っていることと最優者に話してもらった内容が効果的だった▽1か月の目標を設定、それを達成した社員と食事会を行った▽お客さまのニーズに合った商品を勧奨することが重要と呼びかけた▽例年、達成後の推進の伸びが際立っているのが部会の特徴。低実績の社員を責めることはせず、全員が楽しんで3月末まで取り組むので達成後も更に実績向上が期待できる。
【野沢井(のざわい)ルミ子・川西加茂局長による保険販売の秘訣】▽お客さまに好かれることが肝心、明るく、元気良く、さわやかに対応する。特に第一印象に注意することが必要と呼びかけている▽川西加茂局ではカウンターで保険の説明をしない、事務室内のパソコンの前で説明するようにしている。保険金額、保険料などをお互いにプランニングするが、他人の視線を気にすることなく座ってじっくりできるので効果を上げている。
【小田洋介郵便・物販担当副部会長、小林つや子・物販推進リーダー(川西加茂局主任)、小田副部会長の話】▽川西市制施行60周年を記念し「きんたくんポスト」を市役所の玄関横に建てた。これに伴い小型通信日付印と風景印も作成した。小型通信日付印にはきんたくんとポスト、風景印にはきんたくんを配したかわいいもので全国から予想以上に記念押印の希望が寄せられた。風景印と小型通信日付印のスタンプラリーを行い好評だった。風景印では、川西久代局は江戸時代から伝わる病気が治るという石、川西花屋敷局はロンドンとここの2体しかないナイチンゲール像、川西美園局は市花・源氏の旗印に使用したりんどう、川西加茂局は鴨神社、川西萩原台局は市の名産いちじく、川西加茂二局は市特産品の早生桃、川西小戸二局は新猪名川大橋、川西清和台局は清和源氏の元祖・源満仲、川西けやき坂局はおもろ座石舞台を利用し行われるおもろ能を配した▽「金時いちじくワインコンポート&ワイングラッセ」を川西特産品として発売。販売期間中の売れ行きはイマイチだったが、地元特産のイチジク商品の展開を広げていくことにしている。
【浅川昌騎・郵便営業推進リーダー(川西美園局主任)】▽風景入通信日付印などは郵便業務収入の向上に結び付いた▽ゆうパック、ゆうメールの自主研究会を開催、一体営業に力を入れている。全局1件成約を目指し、1件成約を訴えている。窓口で差出人が会社であれば、必ず声をかけることが大切と呼びかけている。

   単局・個人を責めないでモチベーションの向上を

【大塩和善・貯金担当副部会長(川西清和台)】▽預入総額は昨年と変わらないが、払いが多いので厳しい▽各局の受払、純増の数字を全局に知らせているが、数字だけではモチベーションの向上につながらない。意欲喚起のために必ずコメントを付けている。▽できない局やできない人を責めることはしない。各局に南米の幸運が舞い込むというエケコ人形を置き意欲向上を図っている▽ゆうちょ銀行と連携して年金相談会を開催、効果を上げている。また、連携し訪問活動研修を行っている。同行訪問して「郵便局です」とインターホーンで知らせると、ほとんどの家で開けてもらえる。
【甘南(かんなん)暢也・貯金営業推進リーダー(川西萩原台局主任)】▽本年度は総純増となり、当初は厳しかった▽郵貯情報を活用して効果を上げている▽営業は自主的に楽しんで取り組むことにしている。エケコ人形は息抜きになるし、ユーモアを交えて取り組むにはピッタリ▽ポスティングで1日約1000枚を配布し効果を上げている。
【滝井泰晴4S推進担当局長(川西けやき坂)】▽CTM6導入のため動線の確保に努めた▽部会内全員全局兼務を行い、誰が部会内のどの局に異動しても自然と働くことができるよう同一の職場環境にしている▽部会社員は局よりも部会意識の方が強く、互いに気心が知れ横のつながりは抜群だと思う。


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