「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6745・6746合併号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
お客さまの「役に立つ」
貯金担当副部会長 山本明子局長

 厳しかった猛暑が終わり、朝夕はめっきり秋の気配が感じる季節となった。26年度上期の追い込みに入り、各局では目標達成に向けて推進状況の把握や遅れている商品の挽回に尽力しているが、9月早々、関東支社管内の千葉県北部地区連絡会(永田賢二統括局長/秋山駅前)の柏十余二東郵便局(山本明子局長)を訪ねた。柏市は千葉県の北西部にあり、中核市、業務核都市に指定されている。人口は約40万で、県内では市川市に次いで5位。東京のベッドタウンとしての性格が強く、商業都市として、柏駅周辺は常磐線沿線1位の賑わいを誇る。

 JRの柏駅で下車、約300メートル直進し右折、国道6号線を500メートル進む。左手の側道に出て、北の方向に道なりに1500メートル進むと、左手に柏十余二東局が見えてきた。
 山本局長は柏市の出身で、昭和62年4月1日付で上野三局に採用となり、数局異動後、柏中原局の総務主任を経て、平成17年4月1日付で柏十余二東局長に就任、9年目を迎えている。24年度からは、貯金担当の副部会長の職にある。
 局長、課長代理、主任のほか、期間雇用社員4人の7人で局務運営に当たっている。利用世帯は約2000、利用者は5000人ぐらいで、1日当たり120~150人である。
 局長の指導力と社員の熱意により、21年度から全種目達成を果たし、V6を目指している。

ニーズを汲み取る
 郵便局の使命は、三事業のあまねく公平なサービスの提供に努めることであり、地元で生まれ育ち、世話になった地域でその思いを実現したいと考えていた。
 そこで各事業の営業推進に関し、お客さまとの会話を通してニーズをしっかり汲み取り、真に求めている商品を提案し、販売するように努めている。
 局周の環境は住宅街で、お客さまは、長年利用している50~70代が主流だが、30~40代の利用者も増えつつある。
 「お客さまのお役に立ちたい」という思いはますます高まり、社員と共に郵便局経営をしていくうえの基本スタンスとして、これからも守っていきたい。

 数字をしっかり意識
 与えられた目標は必ず達成するという強い思いで、日々営業に取り組んでいる。
 業務収入が伸びないとか、純増がマイナスになるなど厳しい状況が続くこともあるが、マイナス思考はやめ、目標を達成するためにはどうしたらよいのかを常に考え、ミーティングや営業会議などで意見を出し合い、基本動作を見直したり、工夫をしながらできることからやってみることにしている。
 推進管理に当たっては、目標の数字を大きな付せんにマジックで書き、机の前に張って眺めながら仕事をしている。数字を書くのは全員が意識するためであり、眺めていると、どうやって達成するかを考えるようになり、声を出して話題にすることも増え、全員の潜在意識に落とし込むことができる。
 ポイントは1週間、あるいは1日でできる数字を書き、みんなで達成するという共通の意識を自然と持つことにしている。

 臨時出張所で連帯感
 三事業や物販の目標を達成するためには、全員の協力が必要であり、スキルはそれぞれ違っても、各自で考えコミュニケーションを密にしながら、情報の共有化を図ることが大事である。
 前年度の年賀はがきの臨時出張所開設に当たっては、増収だけを目的とするのではなくイベントとしてとらえ、期間雇用社員を含めて全員で取り組んだ。売り上げ目標を30万円と決め楽しくできることを工夫した。
 12月の寒い時期であり、短時間交代制にして、ホカロン、のど飴、温かい飲み物などを用意し、お客さま呼び込み係、商品手渡し係、現金授受係に分け、相互に連携しながら取り組んだ。
 その結果、考えていたよりも早く目標を達成し、全員で達成感を味わうことができた。この経験が自信になり、連帯感が生まれ、窓口営業にもつながった。

 朝礼などで意識統一
 原則として、毎朝10分程度の朝礼を行い、全員の意識統一を図っている。
 課長代理が進行役を務め、前日の推進状況や当日のやるべきことを話し、局長が周知連絡事項、当面力を入れるべきことや特記事項を伝える。
 その後、各自から意見・要望や情報などを発表し、全員が情報の共有化を図り、共通認識を持って営業や業務に取り組むことにしている。また、必要があるときには終礼を行っている。

 地域活動は地道に
 際立ったことはしていないが、警察関係の評議委員や痴ほう症関係の相談役など、できることをやっている。
 また、地元の小学校2年生の「社会科見学」を行っている。
 今後は、お客さまルームの壁面を活用し、地域の方々が作った各種作品展の開催を考えている。


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