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 年/月

第6745・6746合併号

【主な記事】

新しい年賀状スタイル探る
日本郵便と関連企業 情報交換会

 次世代の斬新な発想と手作りの温もり感を融合させながら、楽しさとサプライズを共有できる“新しい年賀状スタイル”を確立しようと、日本郵便は9月12日、関連業界と年賀情報交換会を東京・新宿郵便局で開催した。
 過去2年にわたり、有志による年賀イノベーション事務局が関連企業に呼びかけてきたが、今年からソリューション企画部を中心に、関連部署が横断的に取り組むこととなり、連携企業と共に“心を伝える”年賀状の進化の在り方を探った。
 髙橋亨社長や福田聖輝副社長なども激励に訪れた。例年、年賀はがきの発行予定枚数などが公表されるのは10月末だが、今年は2か月前倒しされ、8月末には新たな取り組みも含めて発表されている。
 12日の情報交換会には「花と緑の研究所」「日本絵手紙協会」「こどもの顔」「カシオ」「呉竹」「インプレス」「富士フイルムIS」「ローソン」「山櫻」「カメラ日和」「パイロット」「にっこう社」「伊東屋」など多数の連携企業や団体が参加した。
 情報交換会では、関連業界の代表がこれまでの連携と今後の展望などを発表。ソリューション企画の石津千絵美課長から手書きの良さを発見してもらう「メッセージフェスタ2014inKITTE」を10月11~13日にJPタワーで行うほか、11月1~3日にはメッセージフェスタの来場者などを中心に、スタンプラリー形式で年賀イノベーションイベントに誘導することなどが報告された。
 子どもの顔は「昨年のワークショップを踏まえて、郵便局とのコラボレーションは可能と分かった。郵便局は、小さなお子さんからお年寄りまで誰もが安心して立ち寄れる場所。サロンになり得る場と思った。スタンプは紙に押して気持ちをメッセージに託して伝えるものだが、手作りが好きな方が活躍する場を提供していきたい」と語った。
 花と緑の研究所は「手作りの温かさ、心のこもったものはかけがえのない楽しさがある。来年再来年に向けて大きく手作りの輪が広がることを期待している」と述べた。
 富士フイルムは「年賀状市場を元気にしたい。デジカメ時代になり、昔に比べるとアルバムを作らなくなった。しかし、アルバムは非常に価値の高いものだ。心を込めたアルバム作成を年賀状に応用したい」と意欲を示した。
 中根千鶴局長(西荻窪)は「枚数のことだけ考えるのは心がさみしくなる。年賀状の何が素晴らしいかをお客さまに伝えていために、『年賀状思い出ろうどく会』『すてき年賀状作り女子会』を地域のお客さまを巻き込んで開催した」と話した。



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