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第6744号

【主な記事】

地域貢献は郵便局の生命線
関東発表会 長谷川局長(睦沢)が最優秀賞

 関東地方郵便局長会(大澤誠会長)は「地域と共に歩む郵便局長」をテーマに、地域貢献活動発表会を9月6日、さいたま市のホテルブリランテ武蔵野で開催した。地区会長、専門委員、部会長など約460人が参加、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、山梨の各県代表の日ごろの地域での活動状況に熱心に耳を傾けた。11月23日に東京で行われる全国大会の関東代表には、千葉県東南地区会長生部会の長谷川博一局長(睦沢)が選ばれた。





 発表会は全特から二村英男専務理事、松本一人理事(東北地方会長)、森下一夫事務局長、関東支社の市川公之副支社長らが招かれ、司会を基本問題専門委員の山梨県西部地区会の進藤真彦局長(小淵沢)が務めた。
 基本問題専門委員会の野口昇委員長(横浜西部地区会長/横浜西谷)が「局長の使命は地域にどれだけ貢献できるかがキーワード。発表会を通じて地域貢献のスキームを学び、ぜひ各局に伝授してほしい」と開会の言葉。
 森勤副会長(全特理事/横浜東部地区会長/横浜六角橋北)が「上場は今年度上期の結果が大きく影響する。結果を出すと同時に、防犯に努めることが重要。日本郵政の西室社長は、郵便局ネットワークは社会の基盤として、公共性・地域性を考えて保持、さらに地域に貢献できるようにつくり上げると話されている。民営化以降、地域活動に少し力が及んでいないように思う。地域に貢献し続ける郵便局ネットワークを確立しなければならない」と強調。
 「関東地方会は部会が地域貢献を行うように10万円の予算を組んでいる。今年度は全ての部会で取り組むことになっている。お客さまに喜ばれ、三事業の数字が上がり、同時に選挙で力となる施策をもう一度足元を見直して、部会長がしっかり取り組むことだ。今日の発表内容を持ち帰り、結果につなげてほしい」と呼びかけた。
 二村専務理事は「事業体だから収入を上げ、コストを賄わなければならないが、郵便局の価値は地域に貢献、地域と共に歩んできたことだ。郵便局の価値を高めることは、結果として郵政事業の価値を向上させることになる」と激励、市川副支社長が「郵便局は心のこもった温かい活動をしている。中期経営計画の初年度、上場を控えた大事な年、営業と地域貢献活動は両輪」と祝辞を述べた。
 各県の代表が様々な取り組みを発表。最優秀賞となった千葉県東南地区会長生部会の長谷川局長は「汗水の価値」として、「地域信望を担い、経営管理能力を有すること」との先輩局長の言葉を基に、居住地への郵便局長の拝命から3か月の短期で昨年の参院選で大きな実績を挙げたことにつながった日々の活動、同時に全種目営業目標の達成など“汗水を流した”ことを発表し大きな拍手を浴びた。
 優秀賞となった他の各県代表も、地域と一体となった取り組みを発表、会場に感銘を与えた。
 森副会長から最優秀賞、優秀賞に記念の楯が贈られ、綿引勝茂副会長(茨城県東部地区会長/小桜)が「休みの日も地域に貢献する局長の姿には優劣が付けられないものだが、全国大会への出場のため選ばざるを得ない。キーワードは地域、いずれも素晴らしい取り組みだ。地域貢献は郵便局の生命線、これからの関東会の大きな指針になると言える」と講評、長谷川局長の全国大会での健闘を期待した。
【茨城県代表〈西部地区会下館部会〉白井佐智子局長(下館駅前)、補助者・蒔田明央局長(下館大町)=官民一体まちづくり団体】
 筑西市の地域活性化プロジェクト「ロケ誘致事業」の組織づくりから参画、3年で36本の作品を誘致、地域に約3000万円の経済効果をもたらした。現在はいじめ問題を取り上げた映画に市全体で取り組んでいる。また「ちくせい舞祭」などに取り組み、伝統行事の活性化に貢献している。
【栃木県代表〈南部地区会足利北部会〉喜多裕一局長(足利小俣)、補助者・大野明雄(足利山前)=スポーツを通じての地域貢献】
 足利市の高齢者の30%以上が楽しんでいるグラウンドゴルフの郵便局長杯大会を企画・開催し、郵便局ファンの拡大に取り組む。地域との距離が近くなり、郵便局の存在が大きなものとなることを実感しており、地域に根差した活動を継続していく。
【群馬県代表〈東部地区会桐生東部会〉小野寺洋子局長(桐生錦町)、補助者・中里和敏局長(桐生本町二)=地域の皆さまと楽しむコミュニティサロンをめざして】
 企業の転出、人口減、高齢化する地域。郵便局が情報発信基地になろうと、救急救命講習会、ギターコンサート、手芸教室、体操教室、アロマ教室などを開催、地域のコミュニティサロンとして地域との絆を深め、桐生錦町商店街の活性化にも貢献している。
【埼玉県代表〈西部地区会坂戸部会〉鈴木恵一局長(川島三保谷)、補助者・菅原龍雄局長(坂戸石井)=私が地域貢献で得たもの】
 スポーツクラブの役職を務め地域行事に参画するとともに、少年団のサッカー指導員、PTA副会長、自治会活動などに携わっている。部会長、中堅・若手専門委員長として仲間と様々な活動を行い、地域との結び付きを深め平成16年、22年、25年の選挙で1局平均20票、36票、68票と伸ばしてきた。
【千葉県代表〈東南地区会長生部会〉長谷川博一局長(睦沢)、補助者・関裕仁局長(総野)=汗水の価値】
 衰退する地元のために檀家総代、農家組合長、青少年相談員、体育協会員、睦沢町を良くする会員、長生都市ミニバス協会理事、老人ホーム評議委員など多くの役職を通じて地域に貢献。昨年の選挙では行政区別で関東6位、全国20位となる233票、1局平均116.6票を獲得した。経営でも25年度に全事業全種目営業目標を達した。
【神奈川県代表〈中部地区会大和部会〉小沢小百合局長(大和南林間六)、補助者・田邊義文局長(大和福田)=私の地域貢献―障がい者と共に】
 弱視の時給制契約社員と働くことになったのを契機に、利用者にも障がい者が多いことから、全ての人に気持ち良く利用してもらう「心のバリアフリー」を目指した郵便局づくりを進め、障がい者の校外研修も受け入れた。5年間で渉外局10人、窓口局2人の雇用につながった。
【山梨県代表〈西部地区会北杜東部会〉川端下賢局長(熱見)、補助者・望月小五郎(富河)=27年の歩み―燃えよ賢!】
 高校まで続けた剣道を生かし、熱見局に転勤して以来27年間、「高根剣道スポーツ少年団」で子どもたちを指導している。卒団しても結び付きは強く、保護者同士の仲も良い。貯金や保険、年賀はがきなどでも協力してもらっている。これからも未来を担う子どもたちと高根町のために精進していきたい。


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