「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6741号

【主な記事】

全営業の全局全完を達成
宮崎県北部連絡会
西臼杵部会長/村岡健造五ヶ瀬局長

 五ヶ瀬郵便局の村岡健造局長は平成24年4月、宮崎県北部地区連絡会(矢野哲朗統括局長/木城)西臼杵部会長に就任した。部会施策として、物販の連続挙績に取り組み、日之影局が24年9月18日から現在まで連続挙績を更新中である。過疎地のため、来局者との接点を重視し、世間話から声をかける販売話法によって実績を挙げている。村岡部会長は手すき時間を利用し、窓口ロープレの研修などによって、販売話法がスキルアップしたことが大きく、率先垂範の取り組みが功を奏したと強調する。物販の連続挙績が起爆剤となり、全営業で部会全局全完という偉業につながった。西臼杵の一帯が神々の里と呼ばれることもあり、アマテラスという法人部隊を組織して顧客開拓を目指し、局長、社員が一丸となって法人営業に取り組む。

 村岡局長は平成17年に五ヶ瀬局長に就任。地元出身で、地域に貢献することを目指した。特に民営化以降、利用者が減少し、郵便局がなくなるという話も聞こえ、営業は目標の100%達成は当たり前と窓口の内側から話すのは上から目線のように思えて、積極的に窓口ロビーに出て会話することを心がけた。
 一人暮らしの利用者も多い。局の前にはバス停があるが1日2往復。炎天下や吹雪の中で待ってもらうには忍びなく、待合室として利用してもらうことも行っている。子どもたちに喜んでもらおうと、メダカを飼って孵化してプレゼントすることや、ビニールプールに、日向夏ジュースの販売を兼ね、色とりどりのプラスチックのボールと一緒に入れている。また、ボールは子どもにあげている。こうした郵便局を憩いの場とする施策が地域の人には非常に好評だ。
 バーバークラブ(地域名から採った名前)のかりんとうがあり、食べておいしかったので郵便局で販売することにした(1箱1800円)。現在ではカタログゆうパック(地域限定版)により、10月から12月までの3か月間で約3500箱も売れる商品に成長した。また、お客さまルームで利用者の作品展を開催している。
 西臼杵部会長に就任して以来、「仕事は明るく楽しく元気よく 目標は常に100%」をモットーに部会運営を行っている。部会内の郵便局長は地域対策として、局長就任時の全戸訪問はもとより、敬老会、学校行事全般、神々の里と呼ばれるにふさわしい、神楽、祭りに積極的に参加している。部会主催のグラウンドゴルフ、ミニバレーボール大会も盛んで、地域の活性化に大きく貢献している。

 物販の連続挙績が起爆剤に
 昨年度の営業では全営業の部会全局全完(全局が目標を100%達成)という偉業を成し遂げた。特に、物販の連続挙績コンテストの施策が成功し、24年9月18日から現在まで日之影局が連続挙績を更新中だ。連絡会の副統括局長である牧俊夫局長は、秘訣として「全社員が少ない来局者との接点を重視して、世間話から声かけができるよう販売話法を習得」「連続挙績を意識するようになってから、楽しんで販売に取り組んだ」ことを挙げる。連続挙績が起爆剤となり、部会全局全完につながったという。
 部会が全局全完できたのは「各局長が率先垂範で社員の士気を高めたことが大きい。営業会議、自主研などによって社員がスキルアップし、部会が一丸となって取り組んだ成果」と村岡部会長は高評価している。
 本年度のキーワードは「開始力」。部会内で採用され、部会外に転勤したことがない社員が多く、何かを始めようとすると、どうしても消極的になりがち。一歩踏み出すきっかけを局長が与えることが必要としている。
 部会長が部会内窓口社員35人分をひとまとめにして勤務指定表を作成し、四半期に1日、「営業の日」を指定、社員は事前にアポを取ったりして準備し営業に積極的に取り組むようにしている。各局では数少ない来局者との会話力を高めようと朝の1分間のスピーチを行い、営業意欲を高めて、さらなる成績向上を図ることにしている。
 2人の社員に効果を上げた取り組みを聞く。
【佐藤智史主任(五ヶ瀬局)】▽窓口の内側で声をかけるよりも、なるべくお客さまルームに出て話しかけている▽水槽にメダカを飼ったり、ビニールプールにプラスチックのボールと日向夏のジュースを入れて、ボールをプレゼントしている。こうしたことが来局者を増やすことにつながればと思う。
【藤本幸美さん(五ヶ瀬局)】▽保険窓口では、貸付や入院給付金の請求に来局した加入者を中心に「満期保険金100万円プラン」のお知らせをしている。三つ折りにした「100万円」のチラシを見せながら、お金を貯めながら、保障も付けられることを強調するのがコツ▽保険で声かけしたお客さまには、必ず手書きの葉書を出す▽同僚がいくら実績を挙げているのかを聞いて、負けられないと意欲的に取り組むのが実績向上につながる▽四半期に1日の「営業の日」には事前にアポを取るなどして、十分に準備をし局周に挑む▽貯金窓口では通常貯金の残高が30万円以上のお客さまには、必ず定額に預けた方が利息が良いと声をかける。
 物販の連続挙績を更新中の牧俊夫副統括局長に秘訣、副部会長に効果を上げた施策を聞く。

  窓口ロープレが効果を上げる
【牧副統括局長(日之影)】▽物販の連続挙績を更新中▽連続挙績を意識してからおもしろくなった。全員(5人)が緊張感を楽しみながら営業に取り組んでいる▽全員が朝の1分間のスピーチ(部会施策)と窓口のロープレ(局長がお客さま役になる)によって話法の習得に努めた▽毎朝、全員が「やるぞ」と意欲を高め、勝負は午前中。ゼロだったら午後から自主的に局周を行う▽物販の連続挙績をきっかけに全営業の目標達成に結び付いた。
【飯干勝生郵便・物販担当副部会長(上野)、内倉渉郵便・物販担当営業推進リーダー(高千穂局課長代理)、造隼(みはや)勇太朗業務推進リーダー(鞍岡局)】▽一昨年度から効果を上げている施策として、物販連続挙績コンテストがある。同部会で始めた施策で、昨年から連絡会施策となった。日之影局が物販の連続挙績を更新中だが「商品を売る前に自分を売り込め」と強調する牧局長が、手すき時間に窓口で社員とロープレを行い、話法のスキルアップに貢献▽頒布会の販売では毎週、個人別実績表を掲げている▽目標に到達しない社員には、なぜできないのかを聞き、リピーターをつくるために必要だからと話している▽中元、日向夏の早期目標達成者には部会長報労を行う。
【富山英俊貯金担当副部会長(八戸)、興梠秀忠貯金担当営業推進リーダー(高千穂局課長代理)、佐藤智史業務推進リーダー(五ヶ瀬局主任)】▽昨年は個人実績コンテストを主体に、毎日、実績を一覧表にして効果を上げた。日々のトップの社員には部会長から報労品を送付▽6、7月は西臼杵「夏祭り」として開催。保険と同一の局を超えたチーム対抗戦で、預入件数、金額、活動量(電話・訪問)を積算してチームごとに報労▽10、11月は低迷したので、各局から「約束金額」を明示させ、メールで残額を周知。推進が遅れている局は対策会議を開いた▽本年度は7、8月でマスタープランに追いつくため、個人の実績向上に力を入れる。
【桐木敏隆保険担当副部会長(高千穂)、江藤一智保険担当営業推進リーダー(天岩戸局課長代理)、富高英幸業務推進リーダー(田原局主任)】▽昨年度は全局全完を達成。各局が100%達成するよう互いに助け合ったのが成功した。過疎地であり、法人コラボで効果を上げた▽年度初めにチャレンジシート(自主目標)を提出し、達成状況を毎月・四半期ごとに検証▽毎月、渉外社員の営業会議を開き、営業スキルアップのためのトレーニングも行った▽営業リーダーによる自主研を原則的に月1回、20人が参加するなど盛り上がっている▽新しい顧客開拓のためアマテラスという法人部隊を組成し、小規模の企業を対象に保険だけではなく貯金、郵便の法人営業に局長と社員が一緒に取り組む。


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